随感随筆

日々感じたことを

現代文試験に出てきた文章 〜古き美しき日本を守るには〜

現代文の試験をしているとよく興味深い文章に出くわすことがありますよね。

今日紹介するのは、谷崎潤一郎・著 「旅のいろいろ」という文章です。

 

筆者は、とあるドイツ人と出会い、日本で一番西洋かぶれしていない地方は北陸地方であるという意見を聞いたそうです。そのドイツ人も筆者も、その土地が世間に知れることで外人向けに様々な宣伝や設備を整える結果、西洋かぶれが進みその地域の特色や、風俗習慣建築等の古い日本の美しい風景が失われてしまうことを恐れているという文章が出ました。

 

日本が観光方面で潤う一方で、いろんな弊害が生じていることも事実であって これがなくなってしまっては日本は観光という方面で何の面白みもない国になってしまい、これを危惧することがとても重要なのだということを気付かされた日でありました。

 

目先の利益にとらわれて後々大きな被害が出てから後悔するということは歴史から学んでいるはずなのに本当に被害が出てからでないと気づかないのはいつの時代になっても同じなのかなと思った日でした。

 

 

 

 

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