随感随筆

日々感じたことを

日本人墓地

日本人墓地

 

先日、ブラジルで唯一の日本人移民だけが眠るお墓に連れて行っていただきました。

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ブラジルに来て久しぶりにちゃんとした漢字を読んだ気がする。

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中に入るとこのお墓を管理しているというおじいさんに出会いました。

僕が日本から来たというと日本語でこのお墓の歴史をご丁寧にお話ししてくださいました。

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日本人墓地の歴史

今となっては南米の多くの人が日本人=働き者、勤勉、真面目といった良いイメージを持たれていますが、その背景に戦後満州などに棲んでいた日本人が財産も家もなく、何とか家族を養うためにまだ発展してない国で一攫千金を狙い、南米の国々に渡っていきました。

ある程度稼いでから日本に帰るはずが、不憫にも生まれた故郷の土を踏むことなく亡くなられた先人たちの眠る墓です。日系二世や三世のお骨はは入っていないそうです。

 

日本人が上にあげたような良い印象を持たれているのは、南米に渡った先人たちが一生懸命働いて遺産を構築し成功者になったからだとおじいさんは仰っていました。

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墓地の中心に建物があり、仏壇とお線香が設けられていました。

 

おじいさんの曰く、入植してからトントン拍子で栄冠を掴んだわけではなかったそうです。まず、ブラジルに来て土地をもらいそこを耕し百姓をしていたそうです。

百姓をするには人手が必要なので最初は順調に行っていたみたいですが、ある日突然伝染病やマラリアにかかって多くの日本人が命を落としたと言います。

中でも、体力のない1歳、2歳の子供は黄熱病に苦しめられたそうです。

 

そして、逝去された日本人を葬るためにこの日本人墓地が作られたというわけです。

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全国の各都道府県出身の日本人が渡ってきたと言います。

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年に一度招魂祭というお祭りがおこなわれるそうです。

その日の前日は雨が降っていても、70年間ずっとやってきて一度も雨天になったことがないそうです。

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